きょうの総幹部会も素晴らしいですね。
日本国の中で、日蓮大聖人の仏法を中心としてのこの感激、この清らかさ、このような素晴らしい集会はどこにもない。
この総幹部会をネット配信で全顕正会員が見るとき、全員が感動する。その大感動が、広宣流布を進めていくのであります。
広宣流布は、話しの上手い下手ではない。大聖人様に対し奉る恋慕渇仰の心、成仏させて頂けるという絶対の確信があってこそ始めて進む。
顕正会にはこの大確信がみなぎっている。だから力強く弘通が進むのであります。
さて、本年の最終法戦九・十・十一月は、「二万五千」の弘通誓願を立てて前進を開始いたしましたが、さきほど発表のごとく、誓願を大きく突破する、実に三万二千三二五名の大折伏が、ついに成し遂げられました。まことに凄いですね。
全顕正会員の信心の熱烈、弘通の熱誠、私はただ有難く思うばかりであります。
日蓮大聖人は、文底深秘の三大秘法を以て人を救い国を救わんと、流罪・死罪の大難を耐え忍ばれ、三大秘法を弘通あそばされた。
この大聖人様の大恩徳を一国に教えんと戦っているのは、いま日本国に、ただ顕正会だけであります。
そうでしょ。正系門家の中にありながら、創価学会は政治野心のゆえに、大聖人唯一の御遺命たる国立戒壇を否定して偽戒壇・正本堂を建て、ついには戒壇の大御本尊をも捨て奉るにいたった。これ池田大作が、広布前夜の第六天の魔王に誑かされたゆえであります。
また宗門は、この池田にへつらって、同じく国立戒壇を否定して大聖人様に背き奉り、今や餓鬼道に堕し、寺の維持だけに汲々としている。
このような師敵対・無道心の学会・宗門に、どうして広宣流布の御奉公ができましょうか。
この顕正会を怨嫉して、池田大作と宗門は一体になって顕正会を潰そうとした。そして解散処分を下した。その処分理由はこういうものでしたね。
「顕正会は、宗門が公式に禁止した『国立戒壇』を主張し、さらに法主が『訓諭』を以て『御遺命の戒壇』と定めた正本堂を否定したゆえに」(取意)と。
まことに理不尽きわまるものでした。しかし、いかに理不尽であっても、解散処分は信徒団体にとっては死罪に等しい。命脈を保つことはとうていできない。
もし顕正会が解散処分を恐れて、「国立戒壇は捨てます」「正本堂を御遺命の戒壇と認めます」と誓っていたら、解散処分などはなかったに違いない。
だが、三大秘法抄・一期弘法抄を拝すれば、御遺命の戒壇とは、広宣流布の暁に、国家意志の公式表明を手続として建立される「国立戒壇」であることは、了々として太陽のごとく明らかである。
この御遺命に背いて国立戒壇を捨てたら、大聖人様に対し奉る最大の不忠になる――。
私は顕正会の安穏よりも、大聖人様への忠誠を選んだ。そして「遥拝勤行で広宣流布の御奉公を貫こう」と決意したのであります。
思えば、解散処分を受けたとき顕正会はわずか一万二千であった。だが大地を這うような死身弘法は一時も止むことなく、ついに今、三百万の仏弟子の大集団にならんとしている。
濁悪の日本国の中で、師敵対に陥った正系門家の中で、三百万の清らかな仏弟子の大集団が出現せんとしているのです。こんな不思議はない。
これすべて、大聖人様の御守護によるのであります。
そしてこの不思議こそ、「いよいよ油断なく広宣流布に戦うべし」との、大聖人様の厳たる仏勅・御命令である。こう私は深く拝しておりますが、みなさん、どうでしょうか。(大拍手)
もう三百万ちかくになると、顕正会の存在を、多くの人々が知るようになって来ましたね。
一流経済誌の週刊「東洋経済」は10月8日号で「宗教問題」の特集を組み、その中で、日本における主な宗教団体13のリストを掲載しておりましたが、これを見て驚いた。なんと顕正会が第4位になっていたのです。
顕正会より上位だったのは、創価学会と幸福の科学と立正佼成会の3つだけだった。だがこの3つはいずれも教義も会員数もすべてデタラメ、カネ集めだけが目的の邪教である。しかも今や衰退しつつある。
唯一の成仏の大法たる日蓮大聖人の三大秘法を力強く弘通しているのは、顕正会だけです。
まさに顕正会だけが、日蓮大聖人の大恩徳を高々と掲げ、日本国を独走しているのであります。
私は急いでおります。
なぜか。日本の亡国が刻々と迫りつつあるからであります。
その原因は、この国に日蓮大聖人の三大秘法ましますといえども、日本の人々は未だに信ぜず背き続けている。さらに最も重大なことは、正系門家が御遺命に背き師敵対に陥ってしまったことです。
大聖人様は、伝教大師の正系門家の叡山にこと寄せて、仏法の正系門家と国家の関係を次のごとくお示し下されている。
「仏法の滅不滅は叡山にあるべし。叡山の仏法滅せるかのゆえに、異国 我が朝をほろぼさんとす」と。
この御意を末法の今に約して拝せば
―仏法の滅不滅は富士大石寺にある。この正系門家において日蓮大聖人の御遺命消滅せるゆえに、他国この国を亡ぼさんとす――と。
いま磁石が鉄を吸うように、日本は中国・ロシア・北朝鮮という核の超大国・軍事独裁国家に、いつのまにか取り囲まれてしまった。
このゆえに私は、広宣流布の重大関門たる三百万を急いでいるのであります。
いかに悪の枢軸の三国が取り囲もうと、この国に、日蓮大聖人に命かけて御奉公する三百万の仏弟子の大集団あれば、日本は断じて潰れない。そこに何としても、いま刻々と迫る他国侵逼の前に、三百万の大法城を築いて大聖人様に御奉公申し上げたいと思っていた。
2011年(平成23年)に、東日本超巨大地震が発生した。この地震は日本の観測史上最大のマグニチュード9・0であった。
仏法の上からこれを見れば、この超巨大地震こそ、日本亡国の先兆、そして広宣流布の大瑞でなくて何か。
ここに私は「20年代こそ広宣流布の決戦場である」と思い定め、「20年代に突入するまでに、顕正会の全組織を強き信心で打ち固め、二百万の弘通をそれまでに成し遂げたい」と念願した。
そこで、巨大地震の翌年から、三者の各部大会を順次開催した。
まず2012年に婦人部大会を、
翌13年には女子部大会を、
そして14年には男子部大会を開催した。この男子部大会には五万人が結集した。
さらにその翌年から、日本列島を8つのブロックに分けて順次地方大会を開催した。
まず2015年に南東北大会を、
16年には九州大会と近畿大会を、
17年には中部大会と中国・四国大会を、
18年には北関東大会と新潟大会、
そして19年の北東北大会を以て地方大会のすべてを終え、同時に二百万も達成し、いよいよ「広宣流布の決戦場たる20年代」に臨んだのであります。
そしていま20年代に突入して、全組織が毎月開催している総部集会こそ、三百万大法城を築く総仕上げの戦いです。コロナ禍によりオンラインでの開催になっておりますが、これこそ時に適った姿ですね。いまこの総部集会が、大歓喜の中に月々にその水かさを増していること、私は何より有難いと思っております。
さて、20年代に入ってから、「総罰」のテンポがまことに速くなって来ました。
見てごらんなさい。20年代突入と同時に「大疫病」たるコロナウィルスが発生し、瞬く間に全世界に広がった。各国政府はこのコロナ対策で大規模な財政出動をした。それがいま各国の財政悪化を招き、インフレと食糧危機をもたらしているのです。
さらに今、地球規模で異常気象が頻発している。
これも「一閻浮提の大闘諍」の先兆であると私は思っております。
北極のグリーンランドでは、氷が異常な速さで溶け始め、その融解速度は過去1万2000年で最も速いと観測されている。
またEUの調査によれば、ヨーロッパの約60%が干ばつの危険に晒され、過去500年で最悪状態にあるという。
その中、イギリスは猛暑に襲われ観測史上初めて40度を超えた。ドイツも最高気温を更新し、ポルトガルでは連日の猛暑で死者が増大しつつある。スペイン北部も7月18日に43度を記録した。フランスも歴史的な干ばつが続き、100以上の自治体が飲み水すら不足をきたしている。
中国でも観測史上初めての大熱波・大干ばつに見舞われ、干上がった川底から600年前の仏像が露出している。
また南半球のオーストラリアでも過去最高の気温50・7度を本年1月に記録している。
一方、洪水も凄いですね。
パキスタンでは大洪水で国土の三分の一が水没し、未だに水が引かない。復興には100億ドル(1兆4000億円)以上かかるという。
またインド・アッサム州でも、大規模な洪水で420万人以上が避難を余儀なくされている。
日本でも6月から記録的な高温・熱波でしたね。その中、7月には西日本が、8月には東北北部が、それぞれ記録的な豪雨に襲われた。
まさに地球規模の異常気象がいま起きつつあるのであります。
この原因を、多くの科学者は「二酸化炭素(CO2)の増加による」と言っております。
だが、CO2の増加は異常気象の原因の小さな一部ではあっても、根本原因ではない。まさしく異常気象の根本原因は、太陽活動の異変にあるのです。
ゆえに立正安国論には、太陽活動の異変による異常気象を、三千年前の釈迦仏の四つの経文を引いて、次のごとくお示し下されている。
まず金光明経には
「疫病流行し、彗星数出で、両の日並び現じ、薄蝕恒無く…暴雨悪風時節に依らず、常に飢饉に遭いて苗実成らず」と。
次に大集経には
「諸有の井・泉・池一切尽く枯涸し、土地悉く鹹鹵し敵裂して丘澗と成らん。諸山皆燋燃して天竜雨を降らさず、苗稼皆枯死し、生ずる者皆死れ尽くして余草更に生ぜず、土を雨らし皆昏闇にして、日月明を現ぜず、四方皆亢旱す」と。
次に薬師経には
「非時風雨の難、過時不雨の難あらん」と。
次に仁王経には
「大火国を焼き万姓焼尽せん。…江河逆に流れ、山を浮べ石を流す。…天地国土亢陽し、炎火洞然として百草亢旱し、五穀登らず、土地赫燃して万姓滅尽せん」と。
まさに凄まじい異常気象・大災害ですね。これが釈迦仏の経文に説かれているのです。
これらは、CO2の増加などはまだない時代ですよ。
まさしく異常気象は、地球に最も強い影響力を持つ太陽活動の異変によるのであります。
そしてこの太陽活動の異変は、人々の仏法違背に起因するのです。
いいですか。物事の原因には根本原因と表面原因がある。個人の幸・不幸においても、国家の興亡盛衰においても、根本原因と表面原因の二つがある。
そして仏法はまさしく根本の因果を解き明かし、世法は表面・枝葉の因果だけを見ているのです。
だから仏法に背けば、たとえ世法上の最善を尽くしても、人も、国も、亡ぶということになる。まさに仏法こそ根本なのであります。
ゆえに富木殿御返事には
「仏法は体のごとし、世間は影のごとし。体曲れば影ななめなり」と。
また四条抄には、個人に約して
「夫れ運きはまりぬれば兵法もいらず、果報つきぬれば所従もしたがはず」と。
どれほど剣の達人、軍上手の者であっても、もし福運が尽きたら、一切の兵法も役に立たなくなる――と。
さらに神国王御書には、国家に約して次のごとく仰せ下されている。
「我が面を見る事は明鏡によるべし、国土の盛衰を計ることは仏鏡には過ぐべからず。乃至、王法の曲がるは小波・小風のごとし、大国と大人をば失いがたし。仏法の失あるは大風・大波の小舟をやぶるがごとし、国のやぶるゝ事疑いなし」と。
―自分の顔を見るにはよき鏡を用いればよろしい。だが国家の興亡盛衰を知るには、仏法の鏡こそ最も大切である。国家において、もし国主の政治・政策レベルで謬りがあったとしても、それは小さな波・小さな風のごとくであって、大国と福運ある人ならば亡びることはない。だが仏法において正邪を取り違えるならば、大風や大波が小さな舟をやぶるごとくになる。国の亡ぶることは疑いない――とお示し下されている。
これは「承久の乱」において、後鳥羽上皇が真言の悪法で祈って、かえって北条義時に敗れ、三上皇が島流しになったことを例として仰せられているのです。
まさに仏法こそ、国家興亡の根本原因なのであります。
さて、この後鳥羽上皇のときには、国内の動乱だけで、未だ他国からの侵略はなかった。
ところが大聖人御在世の日本は、有史以来始めて、亡国をもたらす他国侵逼の大難を受けた。これ、大恩徳まします御本仏日蓮大聖人を流罪・死罪に処し奉ったゆえの大罰であります。
大聖人様は「総罰」について、弘安二年十月の出世本懐成就御書において次のごとく仰せ下されている。
「日本国の大疫病と、大飢渇と、どしうちと、他国より責めらるゝは総罰なり」と。
ここに仰せの「大疫病」とは、現在のコロナのような伝染病ですが、この大疫病は極めて致死率が高かった。ゆえに「大飢渇」と合わせて国民の過半が死を招いたことが、御書に示されております。
「大飢渇」とは、異常気象による大凶作で飢えること。
「どしうち」とは、北条一門で内部抗争が起きて、国中が大混乱に陥ったこと。
そして最後の「他国より責めらるゝ」とは、当時 世界を征服した大蒙古が、いよいよ日本に押し寄せて来たことです。
大蒙古はすでに五年前の文永十一年に二万五千の大軍を以て襲来している。もし再度襲来するならば、日本の亡国は必至となる。この状況に国中が怯え切っていた。そのとき
大聖人様が改めて御予言下されたのが、この出世本懐成就御書における「他国より責めらるゝ」であります。
果せるかな――。この二年後の弘安四年、大蒙古国は前回とは比較にならぬ十四万二千の大軍勢を以て押し寄せてきた。日本は亡んで当然であった。
だが、諸天に申しつけ給う大聖人様の絶大威徳によって、蒙古軍は不思議の撤退をし、日本は守られたのであります。
弘安四年の蒙古襲来ほど不思議なものはないですね。
十四万二千の大軍が博多湾に押し寄せてきた。海が蒙古の軍船で覆われた。それが大風によって、そのまま引き返してしまったのです。
大聖人様は弘安二年十月の滝泉寺申状において
「聖人国に在るは日本国の大喜にして蒙古国の大憂なり。諸竜を駈り催して敵舟を海に沈め、梵釈に仰せ付けて蒙王を召し取るべし。君既に賢人に在さば、豈聖人を用いずして徒に他国の逼めを憂えんや」と。
まことに、そのとおりのことが起きたのです。しかも蒙古の軍兵も犠牲にならず、不思議にもそのまま引き返してしまった。
これが大聖人様の御化導の中における不思議な他国侵逼であった。
絶対に亡びて当然であったのに、亡びもせず、そして敵国の軍兵もまた大風によって押し返されている。大聖人様がすべてお守り下されたのであります。
では、この弘安年中の「総罰」はなぜ起きたか。前に述べたごとく
日蓮大聖人を、国中が、邪法の悪僧どもに唆されて憎み、流罪・死罪に処し奉ったゆえにこの大罰が現われたのです。そして大聖人様は、この大罰を用いて人々を改悔せしめ、後生の大苦を救い給い、逆縁広宣流布をあそばされたのであります。
そして今、御在世に次ぐ総罰が現われ始めている――。
いいですか。
「大疫病」は今のコロナの大流行であり
「大飢渇」は物価高騰と食糧危機であり
「どしうち」は日本政界における親中派と親米派の抗争であり
「他国より責めらるゝ」は、いま日本を取り囲んでいる中国・ロシア・北朝鮮の脅威であります。
北朝鮮のミサイル発射はこのところ異常な頻度で行われているが、11月18日には大陸間弾道ミサイル(ICBM)一発をさらに発射した。このミサイルは核弾頭を複数搭載できる「火星17」といわれており、浜田靖一防衛大臣は「米国全土が射程に含まれる」と発表した。
北朝鮮はこの戦略ミサイルに加え、小型短距離の戦術ミサイルも多数保有している。米国に対しては大陸間弾道ミサイルで威嚇し、日本には戦術ミサイルを実用すると思われる。
この北朝鮮は、中国の指示のままに動いているのです。両国の関係は、広域暴力団と半グレ集団のようなもの。だから過激なことも平然とする。ここに恐ろしさがあるのです。
ロシアは、終戦時のどさくさに紛れて日本の北方領土を略奪したが、未だに返還しない。今この北方領土に軍事基地を建設して日本を威嚇している。
そして本年4月1日には、ロシアの元上院議長が「ロシアは北海道の完全な権利を有している」との発言をしている。これを見れば、北海道にも侵略の野心があることがわかる。
このロシアは保有核弾頭の数量において、米国に勝る世界第一位です。ウクライナ戦でいま苦戦しているが、プーチンは「もし国家が危機に陥ったら、ためらわず核兵器を使用する」と公言している。
プーチンならやるかも知れない。もしロシアが危うくなり、己れの命も危なくなったら、彼は何でもやると思われる。
そして、日本にとって最大の脅威は中国であります。
この中国はいまロシア・北朝鮮と連携して、アメリカの覇権を奪わんとしている。
曽てはアメリカは世界の一強であった。だが今や経済力も軍事力も中国に追いつかれつつある。そのうえ今回の中間選挙で、下院は野党の共和党が多数を占め、バイデン大統領の政権運営が困難になってきた。さらにいまアメリカ社会には、分断と分裂が見られるようになってきた。まさにアメリカは徐々に衰退しつつあるのです。
ゆえにアメリカと同盟を結んでいれば、アメリカが守ってくれるというような甘い状況ではない。日本も危なくなってくるのであります。
一方、中国は10月23日の中国共産党全体会議で、習近平が独裁体制の構築に成功した。この独裁政権は必ず台湾を攻略する。これは習近平の公約でもある。
もし台湾が中国の手中に落ちたら、日本への海上輸送路(シーレーン)は封鎖される。日本は石油の9割以上を中東から輸入している。また食糧の自給率は36%であるから、不足分はすべて海外からの輸入に頼っているのです。
もしこの海上輸送路が中国によって封鎖されたら、それだけで日本は存立不能になる。
まさに台湾有事は即 日本の有事。そしてその危機はもう眼前に迫っているのであります。
このように日本は、中国・ロシア・北朝鮮という共産党独裁の国家に取り囲まれてしまったが、共産主義国家がどれほど残虐で侵略的であるか、このことを多くの人々はまだ知らない。
少し説明いたします。
世界の共産主義は、1917年のロシア革命から始まっているのです。
それ以前のロシアはロマノフ王朝であったが、日露戦争で敗北して以来、ロマノフ王朝の権威は落ち、さらに第一次世界大戦でドイツに負けたことが引き金となって、マルクスの共産主義を掲げたレーニンがいよいよ登場して、ロシア革命が起きたのです。
かくてロシアは「ソビエト連邦」(ソ連)と名乗った。権力を一手に握ったロシア共産党は、ロマノフ王朝の一族を一人残らず、子供にいたるまで処刑した。さらに共産主義に反対すると見なした人民を、数年間にわたって約700万人も殺害している。
レーニンの死後は、スターリンが権力を掌握して独裁者となった。スターリンは権力を掌握していた約30年間で、約400万人から1000万人を粛清・殺戮したと伝えられている。
また中国の毛沢東は、中国革命や文化大革命において2000万人の中国人民の命を奪っている。
こういう大量殺戮を見ると、日本人の感覚とは全く違う。これが共産主義独裁国家の残虐性、恐ろしいところなのです。
さらに中国の他国への侵略を見れば、第二次大戦以後、満州・内蒙古・新疆ウィグル・チベットを相次いで併合し、1970年代からは、これ正本堂ができて以降ですね。この1970年代からは周辺海域に侵出を開始し、今やその海域は東シナ海・南シナ海からオーストラリア近くのソロモン諸島にまで及び、小さな島々に軍事基地まで築いている。
その戦略目標は、台湾を併合し、日本を攻略してアジアに君臨し、次いで世界制覇を目論んでいるのであります。
以上、これら中国・ロシア・北朝鮮という共産主義国家は、十界論でいえばまさに修羅界の国家であります。
いま日本は、これら残虐きわまる中国・ロシア・北朝鮮に取り囲まれているのです。
大聖人様が下種本仏成道御書に仰せの
「他国侵逼の難とて、四方より、ことには西方より責められさせ給うべし」
この「西方より」とは、御在世には大蒙古、そして今は中国です。まさに仰せのままであります。
いいですか。
御在世の日本国は、大慈大悲の日蓮大聖人の御頸を刎ね奉らんとした。この血の凍るような大逆罪により、諸天の厳しき誡めたる他国侵逼の大罰を受けた。だが、この大禍はまだ畢っていない。
ゆえに大聖人様は下山抄に
「大禍は、現当二世にのがれがたくこそ候わんずらめ」
とお示し下されている。ここに仰せの「現当二世」とは、個人レベルにおけるそれではなく、まさしく国家に約しての御意です。すなわち、もし深い改悔がなければ、御在世だけではなく、未来日本国も、他国侵逼の大罰を受けて国亡ぶということです。
大聖人御入滅後すでに七百有余年――。
だが日本の人々は、未だに大聖人様を信ぜず背き続けているではないか。就中、正系門家が御遺命に背いてしまった。ことに学会は、大聖人出世の御本懐たる戒壇の大御本尊様をも捨て奉った。これ極限の師敵対・大謗法であります。
どうして他国侵逼の大罰が起こらぬことがあろうか。
だが「大事には小瑞なし、大悪起これば大善きたる」(大悪大善御書)と。
御遺命破壊の大悪、そして他国侵逼の大罰こそ、まさしく広宣流布の大瑞なのであります。
大聖人様はこの大罰を用いて、広宣流布をあそばす。
ゆえに撰時抄には
「前代未聞の大闘諍 一閻浮提に起こるべし。其の時、日月所照の四天下の一切衆生、或いは国を惜しみ或いは身を惜しむゆえに、一切の仏・菩薩に祈りを懸くともしるしなくば、彼の憎みつる一の小僧を信じて、乃至、皆頭を地につけ掌を合せて、一同に南無妙法蓮華経ととなうべし」と。
順縁広布前夜における「前代未聞の大闘諍」とは、まさしく全世界を巻き込んでの核の大戦争以外にはない。この大闘諍が起これば、日本は亡び、人類も絶滅する。
この大悲惨・大惨禍をお救い下さるのは、諸天に申しつける絶大威徳まします日蓮大聖人ただ御一人であられる。
ゆえに
「日蓮によりて日本国の有無はあるべし。譬えば宅に柱なければたもたず」
と仰せあそばす。
他国侵逼いよいよ迫るとき、そして国中が大罰に震え慄くとき、大聖人様は無数の地涌の菩薩を召し出だし給う。
この地涌の菩薩の大集団はただ一筋に
「お救い下さる仏様はここにまします。早く日蓮大聖人を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉れ」と叫び、戦う。
大聖人様の大恩徳と大慈大悲を、全日本人に教えんと戦うのが、地涌の菩薩の大集団・顕正会の唯一の使命なのであります。
最後に、重ねて諸法実相抄の御文を拝し奉る。
「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか。乃至、末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり。
日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へ伝うるなり。未来も又しかるべし。是れあに地涌の義に非ずや。
剰え広宣流布の時は、日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は、大地を的とするなるべし」と。
なんと有難い仰せでありましょうか。
さあ、全顕正会員は「我 地涌の菩薩なり」との鉄石の大確信に立って応え奉ろう。
大聖人様はお待ちあそばす。
早く三百万大法城を築き、広布最終段階の大事な御奉公を命かけて貫き、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。
以上。(大拍手)