きょうの総幹部会も、まことに素晴らしいですね。一人ひとりの信心の真心こもる熱烈な登壇を聞いて、私は大感動いたしました。
そしてこの感激が直ちに全顕正会に伝わり、広宣流布の輪が、大きく回わっていくのであります。
さて、私は毎朝、男子・女子・婦人の各総合部長から総部集会の報告を受けておりますが、どの総部集会も毎月 水かさが増していますね。まことに頼もしい。
そしてその集会の内容はいずれも、御本尊の功徳の歓喜と、広宣流布の情熱がたぎっている。まことに有難い。
この総部集会に参加すれば、未活動だった人々も、新入信者も、必ず奮い立ち、広布の陣列に加わるのであります。
すでに五千名になんなんとする総部集会も出てきた。やがて全体では十万、五十万、百万となり、いよいよ信心で打ち固めた三百万の仏弟子の大集団が、日本国を動かしていくのであります。
いいですか。
広宣流布とは、詮ずるところ、大聖人様を恋慕渇仰し奉る遥拝勤行が一国に満ち満ちることです。
しかしいま広布の前夜にいたって、第六天の魔王が池田大作の身に入って、広宣流布を妨げ、御遺命を破壊せんとした。すなわち池田大作は、国立戒壇を否定して偽戒壇・正本堂を建て、これを「御遺命の戒壇である」と宗門に認めさせようとした。
宗門はこの池田にへつらい、二度にわたり「日蓮正宗・責任役員会」を開いて、ついに「国立戒壇の否定」と「正本堂が御遺命の戒壇に当る旨の『訓諭』発布」を決議した。かくて日蓮正宗から、大事の御遺命は消滅したのであります。
大聖人様は
「法を壊る者を見て責めざる者は、仏法の中の怨なり」(滝泉寺申状)と。
また
「寧ろ身命を喪うとも教を匿さざれ」(撰時抄)
と仰せられている。
この御誡めを恐れるゆえに、私は御遺命守護に立ち上がった。
これを見て池田大作は、顕正会を抹殺せんとして、宗門に「解散処分」を下さしめた。その解散処分宣告書には「時の貫首」の名を以て、次のような処分理由が記されていた。
「国立戒壇の名称を使用しない旨の宗門の公式決定に違反し、更にまた昭和四十七年四月二十八日付の『訓諭』に対し異議を唱えたゆえに」と。
この「宣告書」こそ、まさしく顕正会の「忠誠の証」であります。
だが、解散処分となれば、本山参詣も叶わない。入信者への御本尊下附も禁止となる。これでは広宣流布はどうなるのか。
このとき私は、戒壇の大御本尊様を、距離を乗り越えて直接 遥拝し奉る「遥拝勤行」で、広宣流布の御奉公に立たんと決意した。
このとき、千日尼御前御返事の御文が胸に込み上げてまいりました。
「御身は佐渡の国にをはせども、心は此の国に来たれり。乃至、御面を見てはなにかせん、心こそ大切に候へ」と。
この御文こそ遥拝勤行の大精神であります。
もう一度 拝読いたします。
「御身は佐渡の国にをはせども、心は此の国に来たれり。乃至、御面を見てはなにかせん、心こそ大切に候へ」と。
この御文は、身延にまします大聖人様が、千里離れた佐渡に住む千日尼御前に賜ったものです。
こう仰せ下されている。
―いま千日尼御前は遠く離れた佐渡の国に住んでいるが、心はこの身延に来ているのである。御面を見るとか見ないではない、心こそ大切なのである――と。
この仰せのごとく、信心に距離は全く関係ないのです。大聖人様を恋慕し奉る信心さえあれば、日本列島のどこから唱え奉ろうと、いや地球上のどこから唱え奉るとも、そのお題目は直ちに大聖人様・戒壇の大御本尊に通じて大利益が頂けるのです。
だが、大聖人様の御意に背いたら、たとえ登山しようと、お題目を唱えようと、大聖人様には通じない。
池田大作は国立戒壇の御遺命に背いただけではない。顕正会の諫暁によって学会と宗門の仲間割れが起きたとき、彼はあろうことか「弘安二年の御本尊は受持の対象にはしない」と、会長・原田稔に公言させ、恐れ多くも戒壇の大御本尊を捨て奉った。
一方、顕正会は、理不尽なる解散処分を受けるとも、戒壇の大御本尊様への信はいよいよ深く、澄み切っている。これ天魔その身に入る者と、仏弟子の違いであります。
また宗門の阿部日顕は池田と不和に陥るや、対学会対策として身延派とも連携し、戒壇の大御本尊を敵視している身延派坊主どもを相次いで大石寺に招いた。そのうえいま宗門は学会が離れたので財政困難になり、収入を図るために戒壇の大御本尊を「営利の具」として御開扉料稼ぎに狂奔している。何と恐れ多いことか。
いま広布の前夜、正系門家がこのように濁乱したときには、遥拝勤行で広宣流布を進めることこそ、大聖人様の御意に適う唯一の道なのです。私は、大聖人様がこの道を顕正会に教えて下さったのだと確信しております。
見てごらんなさい。日本はいま急速に傾き始めてきた。これ日本一同が大慈大悲の御本仏を未だ信ぜず、就中 正系門家が御遺命に背き奉ったゆえであります。
ここに諸天は怒りをなし、天変地夭は月々に激しさを増し、他国侵逼も刻々と迫りつつある。
このとき、日本をお救い下さるのは、諸天に申しつける絶大威徳まします日蓮大聖人ただ御一人であられる。
この大事を全日本人に教え、知らせるのが、顕正会の使命であります。
いま顕正会の折伏はいよいよ大規模になりつつある。今後、他国侵逼の大難いよいよその色を増すとき、日本国の人々は始めて深刻に、日蓮大聖人の大恩徳を知って、一同に頭を地につけ掌を合わせて「助け給え 南無日蓮大聖人、南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経」と唱え奉る時が必ず来る。
かくて、恋慕渇仰の遥拝勤行は日本国中に満ち満ちる。
そして全国民の熱烈な信心が凝集して「勅宣・御教書」すなわち「国家意志の表明」がなされる。
この時、ついに御遺命の国立戒壇は富士山天生原に建立され、いよいよ戒壇の大御本尊様が御出ましあそばすのであります。
この広宣流布を実現するのに何より大事なことは、正系門家一同の、大聖人様に応え奉る死身弘法であります。
ゆえに日興上人は御遺誡置文に
「未だ広宣流布せざる間は、身命を捨てて随力弘通を致すべき事」
と御遺誡下されているのです。
だが、戒壇の大御本尊を捨て奉った学会に、折伏ができるはずがない。
「本門の題目」とは、戒壇の大御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉ることであるから、大御本尊を捨て奉った八百万学会員はもう「本門の題目」を唱えることができない。したがって成仏も叶わない。まことに不憫であります。
また収入が減ったからといって供養ばかりを貪る職業僧侶に、弘通ができるはずがない。
もう正系門家において、大聖人様に応え奉る仏弟子の集団は、顕正会以外にはないのです。
ここに迎える九・十・十一月は本年最後の法戦、いよいよ本日より戦闘開始であります。
弘通の誓願は「二万五千」といたします。その内訳は、男子部一万二千、女子部八千五百、婦人部四千五百であります。
さあ「和党ども二陣三陣つづきて、迦葉・阿難にも勝れ、天台・伝教にも越えよかし」の仏勅を胸に、共に励まし、全組織が大歓喜の中に誓願を大きく突破してほしい。こう私は強く念願しておりますが、みなさん、どうでしょうか。
(大拍手)
さて、きょうは、安倍晋三元首相の8年にわたる悪政について、述べたいと思っております。
安倍元首相は本年7月8日、銃撃されて命を喪った。その国葬が9月27日に行われるとのことですが、これは岸田首相が政治的配慮から一人で決めたものです。
これを承けて右派言論人は安倍を称えて、「時代を先取りした不世出の指導者」とか「日本の救世主か吉田松陰の生まれ変わりか」などとベタベタの讃辞を雑誌に寄せているが、私は「実相を見つめよ」と言いたい。
ここにいま改めて、安倍政権8年の悪政について以下の6つを挙げ、日本の将来のために論じたいと思っております。
安倍政権は発足当初から「デフレを解消するために建設国債をどんどん発行して日銀に買い取らせ、景気をよくする」などと宣伝して、赤字国債を濫発した。これ財政規律を全く無視した人気取りの暴挙であります。
当時の日本はすでに1000兆円を超える大借金があった。しかるに、さらに借金を増やして「景気をよくする」などと言って国民を騙した。その結果、日本は世界一の大借金国家になってしまったのです。
では、現在の日本はどれくらい借金があるかというと、本年3月末で、実に1241兆円。GDP(国内総生産)との比率では260%を超えている。このような国は世界で日本だけです。
国家の借金の深刻度はGDP比率でわかりますが、いま他国を見れば、アメリカのそれは132%、ドイツは70%、財政危機に陥っているギリシャでさえ198%、同じく財政危機のイタリアでも150%です。日本の260%超がいかに異常で深刻かが、わかりますね。もういつ財政破綻してもおかしくないのです。
しかし未だに国家破産しない。それは、日銀が政府の下請けになって、国債を引き受けては1万円札をどんどん刷って政府に渡している。つまり運転資金を渡しているからです。
安倍晋三は「日銀は政府の子会社だ」と言い、あるいは「日本国債は自国通貨建てだから、デフォルト(債務不履行)は絶対起こらない」などと嘯いているが、これは無智をさらけ出したデタラメ発言です。
そもそも政府が日銀に直接国債を引き受けさせる、いわゆる「財政ファイナンス」は、財政法および日本銀行法で堅く禁じられている。それは通貨の価値が下がってインフレを招くからです。
中央銀行である日銀には、「通貨の番人」として、通貨の価値を守るべき使命がある。だから曽ての日銀においては、暴落する可能性がある国債とか株とかの資産は持たなかった。だが今の日銀は540兆円もの国債をすでに保有し、株もETFを通じて大量に保有している。
この日本にいま、アメリカの金利引き上げの大波が押し寄せ、円は24年ぶりの安値を付けている。また貿易収支も12ヶ月連続の赤字続きで、これも円安の要因となっている。
円安がさらに進めば、エネルギー・食糧などの輸入によってインフレが昂進する。インフレを抑えるには米・欧のごとく金利を上げる以外にない。しかし日銀は金利を上げられない。もし金利を上げれば日銀が保有する大量の国債が暴落して日銀の資産が劣化するからです。
しかしいつまでも日銀はがんばれない。やがて日銀は債務超過に陥る。債務超過に陥った日銀が発行する1万円札など紙クズと同然です。かくて日本はまもなく制御不能のハイパーインフレとなり、国家破産となる。
その尻ぬぐいはすべて国民が負わされる。国民は大増税で塗炭の苦しみを受ける。
その根本原因は、まさしく安倍晋三の異次元金融緩和にあるのであります。
「森友学園」の名称で幼稚園を経営していた籠池理事長は、右翼組織「日本会議」の大阪における一幹部であった。ゆえに幼稚園児に毎朝「教育勅語」を諳誦させたり、毎年伊勢神宮に参拝させたりしていた。
この教育方針に安倍晋三夫妻が大いに共鳴して、森友学園が小学校を設立する際、国有地払い下げにおいて不公正な便宜を図った――これが森友疑惑であります。
国有地の評価額は約10億円だった。それがタダ同然で払い下げられたのです。
この国有地の管理・保全の責任は財務省・近畿財務局にあった。手堅い役人が独断でこのような不正の払い下げをするわけがない。「この背後には安倍夫妻の関与がある」として、野党が国会で厳しくこれを追及した。
すると安倍晋三は何と答えたかというと
「もし私や妻が、国有地払い下げに関与していたら、総理大臣はもとより、国会議員を辞任する」
と大見栄を切ったのです。
ところがその直後から、国有地取引の経緯を記した公文書の改ざんが、密かに財務省で行われていた。
これを陰で指示したのは安倍晋三以外にはない。
この改ざん作業の実務をやらされた公務員が、近畿財務局の上席国有財産管理官の赤木俊夫さんだった。
痛ましくも彼は、自責の念に耐えかね、ついに2018年3月、自ら命を絶ってしまった。だが安倍晋三からは一言の悔やみもなかった。
そして赤木氏の妻・雅子さんが「なぜ夫が自殺にまで追い詰められたのか、公正な第三者の手で、その真相を調査してほしい」として裁判を起こした。しかしこの裁判は岸田政権が「争わない」として「認諾」したので終了した――。
これが森友事件の概要であります。
これは「国家戦略特区」という制度をわざわざ作ったことといい、動いたカネの額といい、森友とはケタ違いであるから、その闇はさらに深い。
「国家戦略特区」とは、総理大臣が特定した「地域」と「事業」に限って、通常の法律の規制を受けずに事業を進めることができる――という制度です。これを安倍内閣は2014年5月に制定した。
この国家戦略特区について、当時、憲法学者の小林節・慶應大学名誉教授が次のように厳しく批判している。
「これは民主的法治国家を首相の私物のように運営できる制度で、まるで安倍王国である」と。
さらに野党側からも「国家戦略特区は憲法違反である」との声が高まった。
だが安倍晋三は強引にこの制度を悪用して、40年来の「腹心の友」すなわち遊び友だちで悪友の、加計学園の理事長を務める加計孝太郎に、とてつもない不公正な便宜を図ったのです。
すなわち、さまざまな名目を付けてはこの加計学園に、なんと総額570億円もの国費を投入した。これこそ国政の私物化そのものであります。
この「桜を見る会」というのは、さまざまな分野で国家に功労があった人々を、時の総理大臣が東京の新宿御苑に招待して、その労をねぎらい功を称えるという公の行事です。昭和27年に、吉田茂総理大臣によってこれが始められた。
ところが、この由緒ある「桜を見る会」を、己れの選挙のために「不正の行事」にしてしまったのが安倍晋三です。
彼は自身の選挙区である山口県の後援会員約1000人を毎年招待したうえ、開催日の前日にはホテルニューオータニで「前夜祭」を盛大に開き、その費用を安倍事務所が補填していた。これは選挙買収に当る。
まさに総理大臣の地位を利用して、己れの選挙活動を税金で行なっていたということです。
しかも安倍晋三はこの「桜を見る会」の費用補填について、衆参両院の本会議および予算委員会において、平然として「118回」も虚偽答弁をしていた。これは衆議院調査局の調べによりわかったことです。
さらに森友学園をめぐる「公文書改ざん事件」でも、安倍政権はウソの答弁を「139回」もしていたことが、同じく衆議院調査局の調べでわかった。
どうです、この破廉恥――。とうていふつうの神経の持ち主ではない。こういう輩は精神鑑定しなければいけない。
ジャーナリストの倉重篤郎氏は「桜を見る会」の虚偽答弁118回を知ったとき、「耐えがたい『安倍復権』の腐臭」と題する一文を月刊誌に寄せ、次のごとく述べている。
「安倍氏は憲法秩序の破壊者として、憲法審査会で聴取対象となるべき人物である。本来は議員辞職をすべきところ、政治家として最低限のモラルであった離党もせず、ひたすら世論の忘却効果を待つ、という不徳の政治家である」と。
私も全く同感であります。
安倍晋三は「地球儀俯瞰外交」などと称して己れの外交を自讃しているが、北方領土問題を見ればその軽薄さがよくわかる。
彼の外交は国家・国民のためではない、己れの名利のためだったのです。
北方領土というのは我が国 固有の領土ですよ。だが敗戦のとき、旧ソ連(現在のロシア)に不法に略奪され、そのまま今日にいたっているのです。
当時、日本とソ連の間には「中立不可侵条約」が結ばれていた。にもかかわらず、日本の敗戦間際、ソ連は日本がすでに継戦能力を失っているのを見て、突如、満州・樺太・千島列島に攻め込んで来た。これが終戦の6日前の8月9日。
さらに終戦の13日後には、国後・択捉・歯舞・色丹の北方四島を奪い、その不法占拠が今に続いているのです。これまさに「火事場泥棒」そのものではないか。
それだけではない。ソ連軍は満州になだれ込んだとき、155万人の日本人居住民に対し、どれほどの残虐行為をしたことか。
日本人の民家に押し入ったソ連兵は銃を突きつけて脅し、金品を強奪し、殺戮し、婦女子を陵辱した。この残虐行為により命を奪われた日本人は24万人にも及んだ。
さらにソ連は、武装解除した日本軍兵士70万人を貨車で極寒のシベリアに送り込み、苛酷な労働を強要した。
ために、飢えと、寒さと、病気で、7万人もの日本兵士が、はるか日本の故郷を瞼に浮かべつつ、無念の死を遂げたのであります。
安倍晋三には、この鬼哭啾啾の声が聞こえぬか。
彼はプーチンと27回も会談したことを自慢しているが、なぜ会見のとき、この許されざる非道を毅然とプーチンに言わなかったのか。また世界に対してこの国家的犯罪を発信しなかったのか。
安倍晋三は北方四島のうち、わずか数%の面積しかない歯舞・色丹だけを返してほしいと揉み手をして懇願し、プーチンから「返す前に、ロシア国民を納得させるために、まず経済協力が先だ」と言われ、3000億円も拠出している。
その挙句、プーチンに「憲法を改正したので、領土割譲は不可能になった」と言われ、スゴスゴと引き下がった。これが今回の北方領土交渉であります。
まさに安倍の交渉は、己れのレガシー(政治的遺産)作りを狙った軽薄なものであったから、プーチンにその卑しい心を見抜かれ、このような恥さらしを世界に晒したのであります。
これまで挙げた安倍の悪政は、いずれも世法レベルのものであった。しかしこの「神国日本」の画策はまさしく仏法上の失であるから、最大の悪政であります。
安倍晋三は政権発足の始めから「日本を取り戻そう」とか「戦後レジームから脱却しよう」などと叫んでいた。
当時は何を言っているのか誰にもわからなかったが、そのめざすところは
日本最大の極右団体「日本会議」および「神社本庁」と結託して、日本を「神の国」にしようとする魂胆だったのです。すなわち明治憲法のごとく天皇を絶対化して「国家神道」を復活させ、戦前の日本を取り戻そうとするものであった。
これを具体的に言えば「天照太神を祀る伊勢神宮を日本の本とする」ということです。
だから平成28年に日本でG7会議が行われたとき、安倍晋三はわざわざ開催地を東京ではなく伊勢志摩に決め、会議に先立ってG7の全首脳を伊勢神宮に招き入れ、「御垣内参拝」という特別の参拝までさせている。
これ、日本の国家神道を暗に国際的に認めさせようとして、言葉巧みにG7首脳を誘い入れたものであります。
また彼が作った内閣では、ほとんどの閣僚が「日本会議 国会議員懇談会」と「神道政治連盟 国会議員懇談会」に属し、安倍晋三自らその会長また顧問に就任していた。
さらに安倍は、日本会議のフロント活動をしている櫻井よしこが主催する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の集会に、毎回「憲法改正」を誓うビデオメッセージを送っていた。
これらを見れば、安倍のめざすところがよくわかりますね。
いいですか。安倍晋三には、日本がいかなる国であるかが、わかっていないのです。
日本国は、全人類をお救い下さる御本仏日蓮大聖人が御出現あそばされた本国であり、本門の三大秘法広宣流布の根本の妙国であります。
では、日本国の神である天照太神・八幡大菩薩等は、この御本仏に対しいかなる立場なのかといえば、まさしく御本仏日蓮大聖人を守護し奉る神々なのです。
ゆえに下種本仏成道御書には
「天照太神・正八幡宮も頭をかたぶけ、手を合はせて地に伏し給うべき事なり」と。
まさしく「仏は主君、神は所従」なのです。
これを取り違えて、もし神を主と崇め、御本仏日蓮大聖人を無視・軽賎するならば、それが謗法になる。よってその人は亡び、国も必ず傾くのであります。
安倍が「憲法改正」を叫ぶその裏には、国家神道を復活させ、日本を「神の国」にせんとする野望が見え見えであった。
これを知るゆえに、私は平成25年2月から令和3年11月にいたるまで62回にわたり、顕正会の集会でこれを責め、これを掲載した顕正新聞を彼の許に送付した。その中には「安倍首相辞任要求」特集号数通も含まれている。
だが彼は、体調不良を理由に2度も辞任しながら、なおも政権の座を狙い「神国日本」に執念を燃やしていた。
ここに諸天は許さず。
彼はついに銃弾に斃れ、その野望は永遠に潰えたのであります。
いま日本国を見るに、大聖人御入滅後すでに七百有余年――。
だが、日本の人々は未だに日蓮大聖人の大恩徳を知らない。
就中 正系門家はいま師敵対に陥っている。すなわち天魔その身に入る池田大作は、唯一の御遺命たる国立戒壇を否定して偽戒壇・正本堂を建て、宗門はこれにへつらって全面協力した。さらに池田大作は戒壇の大御本尊をも捨て奉った。
そして宗門は今や、大御本尊を「営利の具」として御開扉料稼ぎに狂奔している。
正系門家のこの無道心・師敵対、どうして諸天が許そうか。
ここに、大聖人様が弘安二年の出世本懐成就御書にお示し下された「総罰」が、いま再び日本国に現われて来たのであります。
その仰せに云く
「日本国の大疫病と、大飢渇と、どしうちと、他国より責めらるゝは総罰なり」と。
この「総罰」を広布前夜の現在に当てて拝すれば
「大疫病」とは、いま全世界に驚くべき勢いで蔓延している新型コロナです。この第7波においては、世界中で日本での猖獗が最も激しい。
「大飢渇」とは、異常気象による大飢饉とともに、まもなく起こる世界規模のハイパーインフレと食糧危機です。
「どしうち」とは、政権与党の自民党内にやがて起こるであろう仲間割れ。さらに近い将来、日本国が親米派と媚中派に分裂して争うであろう抗争がそれに当る。
そして「他国より責めらるゝ」とは、他国侵逼です。
日本はいつのまにか、強大な核兵器を持つ独裁国家の、中国・ロシア・北朝鮮に取り囲まれてしまった。この三国は、アメリカを中心とする現在の世界秩序を壊わそうとして密接に連携している。
そこで狙われるのが、アメリカの属国的立場にあり自衛力が貧弱な日本です。
この日本は今、東からはロシアが北海道を狙い、北からは北朝鮮の核ミサイルが日本列島に狙いを定め、そして中国は圧倒的な軍事力を持って「西方」より日本全土を制圧せんとしているのです。
大聖人様は下種本仏成道御書に
「他国侵逼の難とて、四方より、ことには西方より責められさせ給うべし」
と仰せ下されているが、御在世は大蒙古、今は中国、ともに「ことには西方より責められる」こと、ただ驚嘆のほかはありません。
この他国侵逼は諸天の治罰であれば、いかに国防に脳を砕くとも、日本を守ることはできない。
ゆえに撰時抄には
「設い五天のつわものをあつめて、鉄囲山を城とせりともかなうべからず。必ず日本国の一切衆生 兵難に値うべし」
と御断言下されている。
そして重大なことは、大慈大悲の大聖人様はこの恐るべき他国侵逼のとき、この大罰を用いて広宣流布をあそばし給うのであります。
ゆえに上野抄には
「ただをかせ給へ。梵天・帝釈等の御計らいとして、日本国一時に信ずる事あるべし」と。
この重大御化導をお手伝い申し上げるのは、御遺命のゆえに一万二千のとき理不尽なる解散処分を受けるとも、一筋の忠誠を貫き、いま三百万の仏弟子の大集団に成らんとしている顕正会以外には、断じてあるべくもない。
さあ、広布の決戦場第三年の締めくくりの大法戦、全員 勇み立ち、共に励まし堂々と誓願を突破し、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。
以上。(大拍手)