きょうの総幹部会も素晴らしいですね。
登壇者は十一人。その一人ひとりの、信心の真心こもる立派な登壇に、私は大感動いたしました。
さて、本年の最終法戦である九・十・十一月も、いよいよ中盤の十月を迎えんとしておりますが、全顕正会の大法弘通の熱誠はすごいですね。九月十九日現在で実に一万三千三三二名。「二万五千」の誓願に対し五三%であります。
そして毎月の総部集会も月々に水かさを増し、まことに頼もしい。やがてこの総数が五十万・百万となり、いよいよ信心で打ち固めた三百万の仏弟子の大集団が、濁悪の日本国を動かし、救っていくのであります。
また先般発刊された「安倍政権八年の悪政」特集号は、増刷に増刷を重ねても間に合わない。九月十五日現在、ついに一五〇万部を突破した。全顕正会員の心意気、私はただただ有難く思っております。
この特集号において、私は安倍政権の悪政を六つ挙げました。
一には、異次元金融緩和で、日本を国家破産寸前の国にしてしまったこと。
二には、森友学園疑惑において、「私や妻が関与していたら総理大臣を辞任する」と大見栄を切りながら、密かに財務省に公文書の改ざんをやらせ、その実行当事者が自責の念に耐えかねて自殺するにいたったこと。その心情を思うと、胸がいたくなる。
三には、加計疑惑において、「国家戦略特区」との制度を新設し、それを悪用して加計学園に570億円の国費を投入したこと。
四には、「桜を見る会」において、己れの選挙活動に国費を濫用したこと。
五には、北方領土返還交渉において、プーチンにへつらって旧ソ連の非道・暴虐を一言も指摘せず、かえって3000億円の経済協力をさせられたこと。
六には、天照太神を本とする「神国日本」を作らんとする画策。これは御本仏日蓮大聖人を無視・軽賎するに当るから、亡国をもたらすこと。
以上の六つを挙げました。
また今、東京五輪招致のスキャンダルが騒がれておりますが、この事件においても、中心的役割を果していたのが安倍晋三であったので、少し付け加えます。
彼はまず、福島原発事故の放射能を心配する各国のオリンピック委員に対し、「アンダーコントロール」と言い放って、みなを騙した。
また日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長が、オリンピック招致のためIOC関係者に2億2000万円を贈ったことがフランス検察当局により暴かれたが、竹田会長にこの贈賄を指示したのは、安倍晋三以外にはない。
また安倍は、逮捕を恐れていたオリンピック招致のキーマン・高橋治之に対し、「絶対に高橋さんは捕まらないようにします。高橋さんを必ず守ります」と、直接電話で確約していた。
そして安倍は、リオ五輪の閉会式に飛行機で駆けつけ、「マリオ」に変身して世界の人々を唖然とさせた。この費用は12億円であった。
かくて招致決定が発表された会場でのハシャギぶりは異常でしたね。安倍首相と、森喜朗組織委員会会長と、猪瀬直樹東京都知事らが最前列に陣取って、腰を浮かせて絶叫していたでしょう。この大会招致費は88億円と言われている。
また安倍の権力濫用は、アベ友のジャーナリスト・山口敬之を逮捕執行から遁れさせたことを見ればよくわかる。
山口敬之は安倍晋三首相に最も近いジャーナリストで、「総理」というヨイショ文を書いて、安倍のお気に入りだった。
この男は、2015年4月、ジャーナリスト志望の伊藤詩織さんを食事に誘い、意識を朦朧とさせたうえでホテルに連れ込み陵辱した。伊藤詩織さんは憤って告訴した。警視庁高輪署は捜査のうえ、「準強姦罪容疑」で山口の逮捕状を取った。
捜査官らは、一時帰国する山口を空港で待ち構え、逮捕せんとした。ところが突如、山口の逮捕は中止となった。捜査官に「上からの指示」があったからです。
指示をしたのは当時、警視庁刑事部長であった中村格であった。彼は「これは自分の指示だ」と、わざとあっさり認めている。これは、もっと上の者を隠すためです。
安倍晋三はまさに警察権力を使って、レイプ犯・山口を守ったのであります。なんと悍ましいことか。
この功績により、中村格は警察庁長官にまで栄達したが、今回の安倍銃撃事件で引責辞任をしている。
これらの安倍晋三の所行を見るに、彼は国家・国民を忘れて、己れの名利のために国家権力を濫用していたということがよーくわかる。
このような人物が国葬になるという。
岸田総理は深く考えもせず、麻生あたりに「理屈じゃねーんだ」などと言われて拙速にこれを決めたが、これは間違った判断であります。
改めて安倍の人柄を見てごらんなさい――
森友問題では、公文書改ざんをやらされた公務員が、自責の念に耐えかね、自ら命を絶ったにもかかわらず、安倍からは一言の悔やみもない。この冷血さよ。
また「桜を見る会」では、己れの身を守るため国会で118回もウソをつき通した。この破廉恥さよ。
そして「日本を取り戻そう」などと煽動して、天照太神を主とする「神国日本」を作らんと画策した。これ、この国にまします御本仏日蓮大聖人を無視・軽賎するものであり、亡国の因となる。
このような安倍晋三を国葬にするなど、とんでもない間違いである。こう私は思っておりますが、みなさん、どうでしょうか。
(大拍手)
世間の人々は安倍晋三の悪政を知らない。しかし今回、一五〇万部の特集号が全国で配られた。毎日新聞の直近の世論調査によると、「国葬反対」が六二%になった。日を追うごとに「反対」の声が強くなっていること、顕正新聞特集号を読む人が増えたゆえと思われる。
また今、統一教会と自民党のズブズブの関係がクローズアップされているが、統一教会という邪教の正体はまだよくわからない。
韓国で発生した新興宗教で、日本を強く憎んでいるという。ゆえに霊感商法などを用いて日本人から巨額のカネを巻き上げた。
全国霊感商法対策弁護士連絡会の発表によると、被害総額は35年間で1237億円。しかしこれは氷山の一角で、実態はその10倍の1兆円を超えるといわれている。
この統一教会は「反共産主義」を掲げて「国際勝共連合」などの関連団体を作っているが、これに騙され、多くの自民党の議員たちが選挙協力などを受け、ズブズブの関係になっている。
だが、統一教会の「反共」は大いに怪しいですよ。なぜなら、「反共産主義」を掲げながら実際には共産主義国家の北朝鮮と深い関係を結び、北朝鮮の初代首領・金日成、二代目・金正日、そして現在の金正恩とも深く結びついている。
「週刊文春」9月8日号によれば、統一教会は北朝鮮に、統一教会のほうから話を持ちかけ、5000億円を献上したという。
この巨額のカネが、北朝鮮の核ミサイル開発に使われているかも知れないと、私は思う。
日本を憎み、日本人から霊感商法などで騙し取ったカネを北朝鮮に献上し、日本に核ミサイルを撃ち込ませようとしているのなら、恐るべき邪教である。
この統一教会のダミー団体である「天宙平和連合」の集会が、昨年9月12日に開催された。安倍晋三はこの集会に、次のようなビデオメッセージを寄せていた。
「今日に至るまで(中略)世界各地の紛争の解決、とりわけ朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁(教祖・文鮮明の妻)をはじめ、皆さまに敬意を表します」と。
日本を憎悪している邪教の総裁に対し、日本の総理大臣が「敬意を表する」と言っている。これでは、邪教・統一教会に総理大臣がお墨付きを与えたことになるではないか。
まさに自民党の中で、もっとも統一教会と関係の深かった政治家が、安倍晋三だったのです。
その関わりは祖父の岸信介元首相から始まっている。岸は1984年11月、アメリカのレーガン大統領に対し、当時脱税で懲役刑に処されていた統一教会の教祖・文鮮明の早期釈放を懇願する書簡を、送っている。その中で岸はこう述べている。
「文尊師は誠実な男であり、自由の理念の促進と共産主義の誤りを正すことに、生涯をかけて取り組んでいると、私は理解しております」と。
岸の娘婿の安倍晋太郎も、岸の跡を継いで統一教会との関わりが深かった。そしてその息子が安倍晋三です。彼は本年の参院選挙では、統一教会に支援を頼み、「これこれのところに統一教会の票を回わしてくれ」と、票の差配までしていた。
この裏にはどのようなギブ・アンド・テイクがなされていたことか。
このような邪教との癒着は日本を危うくする。ここに諸天の鉄槌が下ったのであります。
さて、今の日本は、いつのまにか中国・ロシア・北朝鮮という修羅界の軍事超大国に取り囲まれてしまった。
この三国の中でも、ことに「西方」の隣国たる中国こそ、日本にとって最大の脅威であります。
この中国も、1970年代の半ばまでは世界の最貧国の一つだったのです。
それがなぜ今、アメリカをも脅かすほどの軍事超大国になったのか――。
これにはなんと、日本の池田大作が関与していたのであります。このこと、少し説明します。
中国は国家主席の毛沢東が1966年(昭和41年)に起こした「文化大革命」と称する国内の権力闘争によって、経済が崩壊してしまった。
このとき毛沢東の片腕と言われ政治的手腕に優れていた首相の周恩来が、日本の池田大作を利用することを思いついたのです。
周恩来は「中国経済を立て直すには、日本経済の力を借りる以外にはない」と考えていた。
しかし当時日本の総理大臣は佐藤栄作氏であった。この政権は台湾と親密で、共産党中国に対しては厳しい姿勢をとり続けていた。
なぜ佐藤政権が台湾を大事にしたかというと
台湾の蒋介石総統は、日中戦争では中国大陸で日本と戦ったが、日本が敗れて極東軍事裁判が開かれたとき、当時のソ連(現在のロシア)が強硬に「日本の天皇を絞首刑にせよ」と主張したのに対し、蒋介石総統だけは強くそれに反対した。
この蒋介石は中国人であったが、日本の陸軍士官学校の出身で、日本のことをよく知っていた。この人だけが「天皇の絞首刑には断固反対する」と主張して、大勢もそれに靡き、かろうじて昭和天皇の絞首刑は禦がれ、皇室の命脈が繋がったのです。佐藤首相もこのことはよく知っていたに違いない。
いま仏法の上からこのことを思うに
日本の皇室には「仏法守護」の大使命がある。今はまだ皇室はこの使命にめざめていないが、時いたれば、必ず聖徳太子のごとく、桓武天皇のごとく、仏法を守護する「本化国主」が出現される。そして日蓮大聖人の御遺命のままに国立戒壇を建立し、この本門戒壇の南西の方角に王城(宮城)を建て、仏法を守護し奉ることになっている。
このことは日興上人の「富士一跡門徒存知事」に示されております。
それはさておき、佐藤政権は蒋介石の台湾と親交を結び、共産中国には厳しい姿勢をとり続けていた。
そこで周恩来は「民を以て官を動かす」すなわち民間の力を用いて政府を動かすとして、当時、日本国内に拡大しつつある創価学会の池田大作に目を付けたのです。なかなかの慧眼ですね。
周恩来は学会の勢力伸張を見て前々からその動向に強い関心を懐き、部下の廖承志に、対日工作を全面的に担当させていたのです。
創価学会との接触には、有吉佐和子という有名な女流作家が利用された。この有吉さんは文学を通じて中国に知己が多く、幾たびも訪中していた。
周恩来はあるとき、この有吉さんを招いてこう告げた。
「創価学会の池田会長をぜひ中国に招待したい。ついてはこの旨を、あなたから池田会長に伝えてほしい」と。
有吉佐和子は昭和40年6月、池田会長と面談し、この旨を伝えた。
これより、いよいよ池田大作の「日中国交正常化」をめざしての活動が始まったのです。
彼はまず、当時青年部長であった秋谷栄之助を訪中させた。
次いで昭和43年9月、池田は学会の学生部総会において、2万人を前にして「日中国交正常化」について「提言」なるものを発表した。その内容は「国交正常化」に加えて、「中国の国連加盟」と「日中貿易の促進」までも含めた、まさに中国が熱望していたことを提案した。
次いで池田は昭和46年7月、公明党議員団を始めて訪中させた。そしてその翌年の第3次訪中団に対して、なんと周恩来が直接面談に出てきて、日中国交正常化について自身の腹案なるものを述べた。
これを聞いた公明党委員長の竹入は緊張の中に周恩来の発言の一言一句も洩らさずメモし、帰国後直ちに田中角栄総理大臣にこのメモを手渡した。
メモには「日中戦争における賠償を求めない」などの文言が並べられていた。これを見て田中総理は乗り気になり、「日中国交回復」の決断をしたのです。
まさに池田大作そして公明党が日中の橋渡しをし、それに田中総理大臣が乗ったという構図であります。
かくて昭和47年(1972年)――、私はこの年号だけは忘れたことがない。それは、偽戒壇・正本堂が完成した年だからです。
そしてこの年の9月29日、ついに「日中国交正常化」なるものが成立し、そのひと月後の10月7日、恐れ多くも戒壇の大御本尊様は、御宝蔵たる奉安殿から、偽戒壇・正本堂に遷され奉ったのであります。
池田大作はこの2年後の昭和49年に始めて訪中した。以後、彼の訪中は10回におよび、中国と学会の関係は異常なまでの深みに進んだ。このころ「日中友好」という言葉は流行語のごとく日本国中にこだました。そういうムードになってしまったのです。
同時に日本政府は中国に対して、長きにわたって総額6兆円にも上るODA等の公的援助を実施した。この支援により中国経済は息を吹き返し、今日の軍事超大国となったのであります。
しかるに中国は恩を感ずるどころか、中国の核ミサイルはいま日本に向けられているし、尖閣諸島は連日 中国の艦艇に取り囲まれている。まさに恩を仇で返している。日本は自分の首を絞める縄を中国に作らせてしまったのです。
池田大作はまさに周恩来の罠に嵌められてしまったのです。周恩来はこう見抜いていたに違いない。
「政治野心と功名心に燃える池田大作なら、日中国交回復という歴史的な大テーマに必ず乗ってくるに違いない」と。
そしてそのとおりになってしまったのです。
これを仏法の上から見れば
第六天の魔王は、池田大作をして御遺命を破壊せしめるとともに、日本を侵略する中国を軍事超大国になさしめた――ということであります。
しかし今や、天魔その身に入りし池田大作も、ついに命運が尽き、創価学会・公明党は崩壊の危機に瀕している。
いいですか。
池田大作は政治野心に燃え、政権奪取のために公明党を作り、選挙に全学会員を駆り立てた。
だが公明党の得票数は2009年の805万票を頂点として、13年後の本年の参議院選挙では618万票。なんと約200万票も激減してしまったのです。
そして公明党は今、自ら「未曽有の危機」というほどの危機に直面している。
それは「週刊文春」「週刊新潮」の二誌がそろって、公明党の不祥事を大きく報道したからです。
その不祥事とは、公明党・参院議員の熊野正士が、学会2世の独身女性に対し、卑劣で悪質なセクハラに及んだ――というものです。その詳細は、顕正新聞9月25日号の「世相閻魔帳」で「天皷」子が鮮やかな筆さばきで書いているので、読んでみて下さい。
この熊野の役職は、公明党では大阪本部の副代表と厚生労働部会長代理。そして、岸田内閣においては農林水産大臣政務官であった。
公明党の石井啓一幹事長も「熊野議員は日本のために絶対必要な議員である」などと賞め称えていた。
だがこの熊野は「週刊文春」「週刊新潮」の報道によれば、自身が特別顧問を務める団体に勤務する学会2世の女性に対し、極めて卑猥な言葉の猥褻メッセージを大量に送りつけたり、深夜に泥酔状態で学会2世の女性に電話で卑猥な言葉を浴びせたり、さらに痴漢行為にも及んでいたという。
この大不祥事に対応するに当って、公明党は2つの大きなミスを犯したと、私は思っております。
その一つは、この熊野の悪質なセクハラ行為を、公明党代表山口と副代表北側が、知りながら、これを隠蔽して熊野を公認候補にしたこと。
もう一つは、この隠蔽疑惑を二誌に報道されるや、公明党は猛反発し、「山口と北側が熊野のセクハラ行為を隠蔽した事実はない」として、公明党が原告となって二誌の発行元に対して、損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に提訴したことです。
これに対して二誌は強気で、「週刊新潮」編集部は「被害女性の証言など、確実な根拠に基づき事実を報じた」とコメントしている。
また「週刊文春」編集部も次のようなコメントを発表した。
「トラブルを把握しながら、そのような問題議員を、なぜ参院選で公認して出馬させ、当選させたのか、公党として有権者に説明するべきと考えます。最近、セクハラ報道の細田博之衆院議長など、提訴を言いわけにして、説明責任を果さない政治家が増えています。政権与党の公明党が、提訴を理由に説明責任を回避することのないよう、期待しています」と。
この提訴によって、かえって公明党は自身の首を現在絞めつつある。公明党の代表・山口那津男は9月8日、党の中央幹事会の冒頭挨拶で、「党の未曽有の危機に対して、団結をして云々」と、極めて短い挨拶をしたが、その面持には悲痛が滲んでいた。
クリーンを看板にしてきた公明党は、まさに「未曽有の危機」に直面したのです。
しかし過去に遡れば、公明党の不祥事はこれだけではない。表沙汰になったものだけでも――
平成12年には、江戸川区議の松本弘芳の「20数回にわたる児童売春」。
平成29年には、参院議員・長沢広明の「議員宿舎における不倫」。
同じく平成29年には、前衆院議員・樋口尚也の「赤坂ホテルでの不倫」。
令和2年には、学会本部職員・谷川竜平の「連続放火事件」。
また令和2年には、公明党職員の大沼伸貴が、自らの猥褻動画や写真をSNS上に公開していたこと。
そして記憶に新しいところでは、「公明党のホープ」といわれた公明党幹事長代理の遠山清彦が、銀座の高級クラブに通っては業者から100万円単位で現金を受領していたこと。
そして今回の熊野正士事件があったということです。
まことに下らぬことが次々と起きている。
こんなのを調べていると、御書を拝読する時間がなくなっちゃう(爆笑)。
なぜこのような不祥事が相次いで起こるのか。
それは――「魚は頭から腐る」という。池田大作の信心が腐っているから、学会の政治部である公明党も限りなく腐敗が進むのであります。
いいですか。
第六天の魔王は、御本仏日蓮大聖人御出現の時と、大聖人様の御遺命が成就する時に出てきて、下種仏法を破壊せんとするのです。
見てごらんなさい。天魔その身に入る池田大作は、昭和39年6月30日の学生部第7回総会で、こう言った。
「御書には国立戒壇という言葉などはどこにもない。戸田先生もちょっと国立戒壇という言葉をもらしたことはありますが、私も先生がおっしゃったから申し上げたことも一・二ありますが、御書にも、日興上人の御言葉にも、日寛上人の御言葉にも、国立戒壇ということばはないのです」などと言い出した。
見えすいたことを言ってはいけない。国立戒壇の「文」はなくとも「義」は顕然ではないか。ゆえに日寛上人は「明者は其の理を貴び、闇者は其の文を守る」(依義判文抄)と仰せられているのである。
だが池田はそれ以後、幾たびも国立戒壇を否定したうえで、俄に建てた正本堂を御遺命の戒壇とすべく、宗門にその承認を迫った。
池田にへつらう宗門は、二度にわたって「日蓮正宗・責任役員会」を開き、「国立戒壇の否定」と「正本堂が御遺命の戒壇に当る」旨を公式に認証した。
かくて正系門家から御本仏の御遺命は消滅したのであります。
だが、大聖人様はこの大それた師敵対を断じて許し給わず。ゆえに顕正会をして責めしめ、ついに正本堂を崩壊せしめ給うたのであります。
大聖人様は「誑惑不久」すなわち誑惑は長くは続かないことを、報恩抄に次のごとく仰せ下されている。
「糞を集めて栴檀となせども、焼く時は但糞の香なり。大妄語を集めて仏と号すれども、但無間大城なり。尼犍が塔は数年が間利生広大なりしかども、馬鳴菩薩の礼をうけて忽ちにくづれぬ。鬼弁婆羅門がとばりは多年人をたぼらかせしかども、阿湿縛窶沙菩薩にせめられてやぶれぬ」と。
ここに、広布前夜の一大誑惑たる正本堂は、池田大作は「末法万年までの戒壇」などと豪語したが
大聖人様の御威徳により、わずか26年で崩壊したのであります。
だが、池田大作に改悔はなかった。彼はいよいよ天魔その身に入るの本性を露にし、あろうことか「弘安二年の御本尊は受持の対象にはしない」と会長・原田稔に公表させ、八百万学会員に戒壇の大御本尊を捨てさせ奉った。これこそ「極限の大謗法」であります。
弘安二年の「本門戒壇の大御本尊」こそ、まさしく日蓮大聖人の出世の御本懐であられ、大聖人様の御当体にてまします。
この大御本尊を捨て奉るという極限の大謗法をなした池田大作の、「現罰」を見てごらんなさい。
彼は平成22年5月13日の学会本部幹部会以後 今日に至るまでの12年間、全く姿を消してしまった。推するに、彼は重き病に倒れ、いまや「生ける屍」と化し、現身に阿鼻の業苦を味わっているものと思われる。
この悪師を信じて戒壇の大御本尊を捨て奉った学会員も、現世には功徳を失い、後生には必ず「入阿鼻獄」となる。なんと不憫なことか。
私は早く六百万学会員を、何としても全員 救っていきたいと強く念願しております。
いいですか。
戒壇の大御本尊を捨て奉り、池田大作が「生ける屍」となった創価学会が、どうして保ちましょうか。必ず崩壊する。
これ、広布前夜の第六天の魔王が「敗退」したということです。
すべては大聖人様の大慈大悲と絶大威徳によるのであります。
そして大聖人様は、大罰たる他国侵逼を用いて、日本および全世界の広宣流布をあそばす。
ゆえに撰時抄には
「前代未聞の大闘諍 一閻浮提に起こるべし。其の時、日月所照の四天下の一切衆生、或いは国を惜しみ或いは身を惜しむゆえに、一切の仏・菩薩に祈りを懸くともしるしなくば、彼の憎みつる一の小僧を信じて、無量の大僧等、八万の大王等、一切の万民、皆頭を地につけ掌を合せて、一同に南無妙法蓮華経ととなうべし」と。
また日本の広宣流布については上野殿御返事に
「ただをかせ給え、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」と御断言下されております。
「仏語は実にして虚しからず」です。御本仏日蓮大聖人の御予言が、どうして虚しくなることがありましょうか。
すでに「前代未聞の大闘諍」たる第三次世界大戦の口火は切られている。中国による「他国侵逼」も眼前となっている。
このとき、大聖人様は広宣流布をあそばし給うのであります。
この重大御化導に、御奉公申し上げるのは、一万二千のとき理不尽なる解散処分を受けるとも一筋の忠誠を貫き、今ついに三百万の仏弟子の大集団に成らんとしている顕正会以外には、断じてあるべくもない。
さあ、全顕正会一結して、いよいよ大歓喜の中に共に励まし合い、早く三百万を成し遂げ、何としても大聖人様に応え奉ろうではありませんか。
以上。(大拍手)