きょうの総幹部会も素晴らしいですね。始めの体験発表から最後にいたるまで、一人ひとりの信心の大情熱に、私は大感動いたしました。
堀上人は曽て「日興上人・日目上人の昔には『広宣流布 朝夕近し』の大情熱がみなぎっていた」と述べておられるが、今どうです、顕正会にその情熱がみなぎっているでしょ。
「広宣流布 朝夕近し」の大情熱で全顕正会がたぎっていること、ただ有難い思いであります。
そしてこの一月は、まさに教学の月でしたね。
日本国中がコロナで大騒ぎをしている中、また厳しい寒さ、あるいは豪雪の中で、顕正会員は日蓮大聖人の甚深の御法門を真剣に学び、教学試験には何と二万八千三四四人が受験したとのこと、驚きました。
諸法実相抄には
「行学の二道をはげみ候べし。行学たへなば仏法はあるべからず。我もいたし人をも教化候へ。行学は信心よりをこるべく候」と。
この仰せが何とも有難いですね。
顕正会はこの仰せのままに、学びそして勤行と折伏を行じている。顕正会こそまさしく御本仏日蓮大聖人の弟子、地涌の菩薩の大集団なのであります。
さあ二月、いよいよ戦闘開始の時を迎えました。
新型コロナという一国総罰の中、用心深く、しかも師子王の心を以て、広宣流布を力強く進めていきたい。
私は前々から「20年代こそ広宣流布の決戦場」と思い定めておりましたが、20年代に突入するや、その第一年の昨年一月から新型コロナが急速拡大して全世界を襲ったこと、そのテンポの速さに不思議を感じております。
御在世における総罰は、弘安年中に現われております。この総罰について出世本懐成就御書には
「日本国の大疫病と、大飢渇と、どしうちと、他国より責めらるゝは総罰なり」
と仰せであります。
では、この総罰はなぜ起きたのか――。
それは、大慈大悲の御本仏日蓮大聖人を国中が怨み、流罪・死罪に処し奉ったゆえであります。
弘安年中の大疫病がいかに凄まじいものであったかは、弘安元年六月の日女御前御返事を拝すればよーくわかります。
「今日本国の去年今年の疫病と去ぬる正嘉の疫病とは、人王始まりて九十余代に並びなき疫病なり。聖人の国にあるをあだむゆへと見えたり。乃至、日本国の一切衆生すでに三分が二はやみぬ。又半分は死しぬ。今一分は、身はやまざれども心はやみぬ。乃至、
聖人をあだめば総罰一国にわたる。又四天下、又六欲・四禅にわたる。賢人をあだめば但敵人等なり。今日本国の疫病は総罰なり。定んで聖人の国にあるをあだむか」と。
いいですか。
「今日本国の去年今年の疫病」とは、建治三年から翌弘安元年の疫病です。当時の大疫病は建治三年から弘安元年・弘安二年・弘安三年と連々と続いたのです。この時の大疫病と、立正安国論直前の「正嘉の疫病」とは、神武天皇がこの国を始めて以来 最大の大疫病である。
これ「聖人の国にあるをあだむゆへと見えたり」と。
この国に久遠元初の御本仏・末法下種の御本仏日蓮大聖人まします。しかるにこの聖人を怨むゆえにこの大疫病が起きて来たのであると。
「日本国の一切衆生すでに三分が二はやみぬ。又半分は死しぬ」と。凄いことですね。また三分の二は病いに罹ったが、残る「一分」は身は病まずとも心は病んだと仰せられる。
「聖人をあだめば総罰一国にわたる。又四天下、又六欲・四禅にわたる」と。
「四天下」とは地球全体・全世界のこと。ですから当時の疫病は日本だけでなく、世界中に感染爆発したのです。
これは何ゆえかといえば、「聖人知三世事」には
「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり」
と仰せ下されている。
一閻浮提の全人類をお救い下さる御本仏であられるから、その聖人を怨めば、その罰は日本だけでなく、四天下すなわち全地球上に及ぶのです。また「六欲・四禅」とは天上界のこと。天上界にまで罰がおよぶのであります。
「賢人をあだめば但敵人等なり」とは、賢人を怨んだときは、直接関与した者だけが罰を受ける。
だが聖人の場合はそうではない。国中にわたり、四天下、天上界にまでわたるのです。まさに
「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり」
との仰せの重きがわかりますね。ここに
「今日本国の疫病は総罰なり。定んで聖人の国にあるをあだむか」と仰せあそばすのであります。
いいですか。
当時の日本国は、邪宗の悪僧どもの唆しとはいえ、国中が大聖人様を憎み、命を奪わんとし、ついには竜の口において御頸を刎ね奉らんとしたのです。まことに血の凍るような大逆罪です。人間の犯す罪でこれ以上の罪はない。この大逆罪を、七百年前の日本国が犯したのです。
この「大禍は現当二世にのがれがたし」です。御在世に総罰となって現われただけではない、未来広宣流布の前夜にも、必ず現われるのです。
いまの日本の人々が忘れていようとも、諸天はこの大罪を忘れない。
しかも日本の人々は未だに改悔もなく、大聖人を信ぜず背き続けている。
その中、最も許されざることは、仏弟子として一国を諫めるべき正系門家が、唯一の御遺命たる国立戒壇建立を否定して偽戒壇・正本堂を建て、そのうえ学会はあろうことか戒壇の大御本尊を捨て奉り、宗門は大御本尊を「営利の具」として御開扉料稼ぎに狂奔していることです。
要するに信心がないのです。学会も宗門も、みな大聖人様の御眼を恐れる道念がないのです。
この無道心・師敵対、どうして諸天が許すであろうか。
ここに今、広布の決戦場に突入するや、まず大疫病が日本および全世界に拡大したのであります。
このコロナ禍は「仏法より事起こる」ものであれば、たとえワクチンを用いても対症療法に過ぎず、より感染力の強い新たな変異種が次々と現われるようになる。
弘安元年六月二十六日の「中務左衛門尉殿御返事」、この御書は四条金吾殿に下されたものです。こう仰せ下されている。
「設ひ今年はとゞまるとも、年々に止みがたからむか。乃至、法華経に云く『若し医道を修して方に順じて病を治せば更に他の疾を増し、或は復死を致さん。而も復増劇せん』」と。
―この大疫病は、たとえ今年はいったん止どまったように見えても、年々に続くであろう。法華経には「もし医道を修して、良き方法を以て病いを治したとしても、いったんは治ったように見えても、さらに他の病いが起こり、あるいはまた死ぬこともある。またたとえ良薬を服んだとしても、病いはさらに激しくなるであろう」と――。
業病というのがそうでしょ。たとえば過去世において人を殺せば、その報いとして今生には「多病にして短命」と決っている。その業病においては、たとえ良き医師が良き薬を用いて医療したとしても、いったん治ったように見えても、さらにまた別の病いが起きてさらに苦しみが増劇する。所詮、正しい信心で宿業を変える以外にないのです。
同じく「仏法より事起こる」災難は、いかなる手段・方法も、結局は対症療法に終わるだけなのです。正しい仏法を立てる以外にはない。
ゆえに同日にお認めの「治病大小権実違目」これは富木殿に下さった御書ですが、こう仰せ下されている。
「結句は勝負を決せざらむ外は此の災難止み難かるべし」と。
すなわち「大疫病」も「経済崩壊」も「自界叛逆」も、そして亡国をもたらす「他国侵逼」も、所詮は日本一同が日蓮大聖人を信じて南無妙法蓮華経と唱え奉り、国立戒壇を建立する以外には、災難はやみがたかるべし――ということです。
ここに広布前夜の今、学会も宗門も第六天の魔王にたぶらかされて御遺命に背き奉った濁悪の中、顕正会だけが大聖人様に一筋の忠誠を貫き、理不尽な解散処分を受けるとも微動もせず、ついに今、二二二万の仏弟子の大集団となったのです。
もう顕正会以外に、大聖人様に応え奉る集団は日本国にない。しかも日本の亡国は刻々と迫りつつある。
三百万が一結して
「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」
の師子吼を全日本人に教えるとき、日本は必ず動く。
三百万こそ広宣流布の重大関門であります。
さあ、いよいよ二月から前進開始です。ともに励まし明るく進みたい。
二・三・四月法戦の目標は、少なく抑えました。すべての組織が誓願を大きく突破して、歓喜の中に大聖人様に応え奉りたい。こう念願しておりますが、みなさん、どうでしょうか。
(大拍手)
さて、いま私が最も注目しているのは、アメリカの深刻なる分裂と抗争であります。
アメリカは卓越した経済力と軍事力を以てこれまで世界を仕切ってきた覇権国ですよ。もしこのアメリカの力が衰えれば世界は無秩序になる、戦国時代になる。ゆえに私は重大な関心を以てこれを見ているのです。
アメリカが真っ二つに分裂したその発端は、昨年11月の大統領選挙でした。
民主党のバイデン候補が勝ったとされたが、共和党のトランプ大統領も敗北候補としては過去最高の7400万票を獲得した。バイデンとの票差はわずかです。
トランプは「この選挙には不正があった。不正がなければ私が勝っていた」と主張して、不正の根拠も示した。
そして支持者を前にして「我々は決してあきらめない、決して敗北を認めない」「さあ議事堂へ行こう」と言って、議事堂の前での抗議を求めた。
そして1月6日、あの議事堂乱入事件が発生したのです。デモ隊の一部は議事堂の窓を壊わして乱入して議場を荒らしまわり、さらに下院議長のナンシー・ペロシの部屋を占拠して、ラップトップを盗んだ。
このラップトップには、彼女に決定的な不利をもたらす重要な機密情報が入っていたとのことです。
この襲撃事件では警官を含む5人が死亡している。まさに米国史上未曽有の事件だったのです。
だが、この暴挙をしたのは、トランプ支持者に紛れ込んだ極左の暴力集団だった。多数のトランプ支持者は、不正選挙に抗議するデモ行進をしていただけだったという。
しかし米連邦議会の下院では、民主党のペロシ議長が先頭に立ってトランプ大統領を「反乱を煽動した」として弾劾訴追し、1月13日にその決議案が可決された。
次いで行われるであろう上院での弾劾裁判は、トランプが大統領任期満了で退任する1月20日以降となる。退任後の裁判は無意味のようにも見えるが、ペロシ議長を始めとする民主党の狙いは「トランプを政治の世界から永久に追放すること」にあるといわれている。トランプの存在がよほど邪魔だったのでしょう。政治的陰謀が見えるようです。
これと符節を合わせるように、米国のSNS各社はトランプ大統領のアカウントを相次いで停止した。中でもツイッター社は約8870万人のフォロワーがいたトランプのアカウントを「永久停止」にした。
これについては、トランプ政権の内外から「表現の自由を侵すもの」として反発が相次ぎ、ドイツのメルケル首相も「問題視する」旨の発言をしている。
一方、トランプ大統領は1月11日に「国家反乱法」に署名したと伝えられている。
この国家反乱法とは、「海外からの不正な関与、あるいは国内での反乱的な行為があった者や団体を、米軍が令状なしで逮捕し、軍事裁判にかけ処罰を加えることができる」――というものです。
この中にある「海外からの不正な関与」というのは、中国やロシアを念頭においてのことと思われる。
米軍の行動は軍事機密なので、国内警察のFBIとは違って、たとえ逮捕の対象がどれほど重要人物であっても、その逮捕は秘密裡に行われるという。
トランプは1月19日の退任挨拶の最後で、こう述べている。「我々が始めた運動は、まだ始まりに過ぎない」と。
トランプの戦いとは「ディープ・ステート」との戦いとも言われている。
「ディープ・ステート」とは、「影の国家」とも言われている。非公式の組織で、結社と言ってもよい。米国では民主党が中核になっており、その総帥はオバマ前大統領とも言われている。
この組織には、民主党の長老政治家や、CIA、ウォール街、ネオコンも加担し、さらにその奧には国際金融資本の大元締めのロスチャイルド、ロックフェラーも支援している。そして中国も関与しているといわれている。
いま起きているアメリカの分裂・抗争は、まさしくこの「ディープ・ステート」とトランプの戦いなのです。
最新の世論調査によれば、共和党支持者の4人に3人は「バイデンは不正でトランプに勝った」と回答している。
この深刻な亀裂、今後どうなるのか、その帰趨は誰にもわからない。
中国は「世界制覇」を国家目標としており、さらに具体的には「20年代に、アジアから米国勢力を駆逐し、大中華帝国を築いてアジアに君臨する」と公言しているが、その中国が、このアメリカの分裂と大混乱を見逃すはずがない。
ここに遠からず「一閻浮提の大闘諍」が起こる。その序戦としていま台湾そして尖閣の奪取が行われ、いよいよ日本に危機が迫って来るのであります。
だが、日本は今、国家にとって最も大事な国防すら、アメリカに委ねて平然としている国になっているのです。
敗戦の結果、アメリカに押し付けられた「日本国憲法」によって、「一切の戦力は持たない」「交戦権は非認する」などということになってしまった。
しかしそれでは国は保たない。そこでアメリカが「安保条約で守ってやる」ということになったのです。これはまさに属国ですよ。
ここにアメリカに頼り切り、アメリカを柱とする「属国・日本」ができてしまったのです。
よって今の政治家は、国家の安危よりも己の名利と権力維持だけを考えている。
その一例が安倍晋三前首相ですよ。彼は「桜を見る会」だけで118回、「森友問題」では139回もウソをついた。国会を欺いただけでなく、国民を騙したのです。この事実が衆院調査局の調査で明らかになっても、彼は議員辞職しないという。破廉恥も極まれりですね。
その外交は「地球儀俯瞰外交」とか「外交のアベ」とか言って宣伝していたが、アメリカに対しては属国のごとくへつらうだけ。
ロシアに対しては、北方四島を二島だけでいいと安売りして返還交渉したが、狡猾なプーチンに手玉に取られ、「経済協力が先だ」と言われて3000億円を騙し取られただけ。
また彼はアベノミクスと称する異次元金融緩和を行なった。これは「景気をよくする」などと言って国民を騙して、赤字国債を濫発するという無責任な政策です。その結果、日本は世界一の大借金国になって、財政破綻寸前にいま追い込まれているのです。
しかし誰もこのことを口にする政治家はいないですね。もうどうしようもないからです。
国の借金はいずれは国民が背負うことになる。まもなくハイパーインフレと重税に押し潰される国民の苦しさは、どれほどのものになるか。
要するに、無責任な政治家は己の名利だけを求めて、国家の安危などは考えない。だからやることがすべて無責任、そして軽薄になるのです。
大聖人様は富木殿御書に
「賢人は安きに居て危うきを欲い、佞人は危うきに居て安きを欲う」と。
―賢人は、たとえ現在は安穏であっても将来起こるであろう危機を憂える。だが口だけ上手で心の邪な佞人は、危機が眼前に迫っていても、なお目先の安逸を求める――ということです。
安倍政権を継承した菅首相もそうですね。「Go To トラベル」とか「Go To Eat」とか、あれは何ですか。コロナ感染を拡大する最悪の政策ですよ。その裏には利権が絡んでいるのではないか。このような愚劣な政策は直ちにやめなければいけない。オリンピックなども早く断念して、大疫病「コロナ」と、近づく財政破綻に真剣に取り組まなければいけない。
また自民党を牛耳っている二階幹事長などは、いかなる魂胆があって中国に媚態を呈しているのか。
いずれの政治家も、国を危うくする「佞人」ばかり。これが亡国の先兆なのであります。
日本のまわりを見てごらんなさい。いつのまにか中国・ロシア・北朝鮮という独裁的軍事国家に取り囲まれてしまったではないか。この三国はいずれも強力な核兵器を保有し、そのうえ日本に敵意を懐いている。
そして当の日本は、この国に御出現あそばされた大慈大悲の日蓮大聖人を二度も流罪したうえ、御頸までも刎ね奉らんとしたのです。
しかもこの日本は未だに改悔せず、大聖人様に背き続けている。
とりわけ広布前夜の今、正系門家は学会・宗門ともに国立戒壇の御遺命に背き、偽戒壇・正本堂のたばかりをした。さらに池田大作はあろうことか戒壇の大御本尊様を捨て奉った。この大謗法、この師敵対、どうして諸天が許そうか。
ここに日本は御在世と同じく、亡国の他国侵逼という大罰を、これから受けるのであります。
十字御書の
「影は体より生ずるもの、法華経をかたきとする人の国は、体に影の添うがごとくわざわい来たるべし」
との仰せはこのことです。
日蓮大聖人に背く日本は、磁石が鉄を吸うごとく、自然と隣国が壊滅せんとの心を起こす。これが諸天の働きなのです。隣国の王が自然とそういう心を起こすのです。
ゆえに報恩抄には金光明経を引いて
「時に隣国の怨敵、かくの如き念を興さん。当に四兵を具して彼の国土を壊るべし」と。
―時に隣国の王がこのような念を起こすであろう。「四兵を具して」とは、今で言うならば陸・海・空・宇宙の部隊を動員して、「彼の国土を壊るべし」壊滅せんとの心を懐くであろう――ということです。
いま中国の軍事力はすでに米国を脅かしつつある。もしこの「大中華帝国」が日本を侵略するならば、その悲惨は想像を絶するものとなる。
この大惨禍をお救い下さるのは、諸天に申しつける絶大威徳まします、日蓮大聖人ただ御一人であられる。
ゆえに流罪の地・佐渡の雪中において
「我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ等と誓いし願やぶるべからず」
と仰せられ、さらに
「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」
との大事を宣示あそばされているのです。
早く広宣流布して、日蓮大聖人を「日本国の柱」とする国立戒壇を建立しなければいけない。
いいですか。
大聖人様の絶大威徳たるや、諸天に申しつけて他国侵逼の大罰を起こさしめ、この大罰を以て全日本人を覚醒せしめ、一時に広宣流布をあそばすのであります。
ゆえに上野抄には
「ただをかせ給へ、梵天・帝釈等の御計いとして、日本国一時に信ずる事あるべし」
と仰せあそばす。
この重大御化導をお手伝い申し上げるのは、御遺命のゆえに解散処分を受けるとも、一筋の忠誠を貫き通した顕正会以外にはあるべくもない。
学会を見てごらんなさい。大聖人に背き奉ったゆえに、ついにいま崩壊せんとしている。
このことは、すでに世間の知るところともなっている。経済誌「ダイヤモンド」は本年1月9日号で、「創価学会 90年目の9大危機」と題して、37頁におよぶ大特集を組んでおります。
その中の「学会員の離反」という項では、「学会員が執行部に対して不信を懐き始めている」と指摘している。
また「集票マシーンの劣化」という項では、公明党の集票力が明らかに衰えてきたことを挙げている。一時は800万票を大きく超える集票力があった創価学会・公明党が、本年の衆院選比例区では600万票を割るかもしれないと分析している。
これらの分析の当否は別として、一流経済誌がこのような大特集を組んだこと自体が、学会の衰微がいよいよ表面化して来たことを物語っている。
学会はまもなく音を立てて崩壊する。その原因は、いま述べたごとく、大聖人様に背き奉ったゆえであります。
四条抄にはこう仰せられている。
「吾が一門の人々の中にも、信心もうすく、日蓮が申す事を背き給はば、蘇我が如くなるべし」と。
「蘇我」とは、聖徳太子とともに仏法を守護した蘇我氏のことです。初代の宿禰は信心も堅固で、聖徳太子とともに物部と戦って仏法を守護したが、子孫の馬子・入鹿の代になると、その地位と権力に慢心して、時の天皇をも弑し奉るという暴虐をした。ために藤原鎌足に誅戮され、蘇我氏は一族ついに一時に亡んでしまったのです。
大聖人様はここに「日蓮が申す事を背き給はば」と仰せ下されているが、「日蓮が申す事」の中には、御遺命ほど重いものはない、大事なものはない。
しかるに池田大作は、国立戒壇を否定して偽戒壇・正本堂を建てただけでなく、あろうことか大聖人出世の御本懐たる「本門戒壇の大御本尊」をも捨て奉った。どうして大罰を受けぬことがありましょうか。
池田が「末法万年までの事の戒壇」とたばかった偽戒壇・正本堂はすでに音を立てて崩れた。そして池田自身も発病して、死ぬに死ねない「生ける屍」となってすでに10年余を経ている。このうえは「入阿鼻獄」こそ恐れなくてはいけない。
一方、学会のこの御遺命破壊を見ながら、池田の強大な権力を恐れてへつらい、大聖人様に不忠をした宗門僧侶らも、もし改悔なければ、開目抄の末文に仰せのごとく「今生には餓鬼道に堕ち…」の罰を受けること、必定と思われる。
いま三毒渦まく日本国の中に、また御遺命に背いて濁乱する宗門の中に、大聖人様の御心のままに広宣流布・国立戒壇建立を見つめ戦う二二二万の仏弟子の大集団が出現したことは、なんと不思議なことか。
これ、大聖人様が御守護下さればこその不思議であります。
大聖人様が広宣流布をあそばすその最終段階に御奉公が叶うとは、顕正会は何と有難い宿縁か。ともどもに功徳を頂きながら、一筋の御奉公を貫きたい。
三百万が一結して、日蓮大聖人の大恩徳を全日本人に教えるとき、亡国を眼前にした日本は必ず動く。
三百万こそ広宣流布の重要な関門であります。
20年代は、世界の動きもまことに急テンポ。同時に広宣流布のテンポも必ず急テンポになる。
さあ一国総罰の中、用心深く、しかも師子王の心を以て広宣流布を進め、何としても早く三百万を成し遂げ、大聖人様に応え奉ろうではありませんか。以上。
(大拍手)